状態判断
今、植物は安定しているか
土壌湿度、光、温湿度、画像記録、養護記録を可視化し、植物管理に慣れていない人が「今、何を見るべきか」「次に何をすべきか」を判断しやすくする小型箱庭の実験です。
庭や植物を持ちたいと思っても、完成後の維持管理には多くの迷いが生まれます。植物が今どのような状態にあるのか、いつ水をやるべきか、弱った後に回復しているのかを判断することは、経験の少ない人にとって簡単ではありません。
本プロジェクトでは、小型の箱庭を実験対象とし、環境データと観察記録を用いて、植物管理における判断を支援する仕組みを試作しています。データによって植物を直接診断するのではなく、過剰な水やり、乾燥の見落とし、急な強光への復帰など、人の主観的な誤判断を減らすことを目指しています。
植物管理に慣れていない人は、植物の状態を見ても、何が起きているのか、次に何をすべきかを判断しにくい。特に、状態判断、行動判断、回復判断、継続管理の 4 つの場面で迷いが生まれます。
今、植物は安定しているか
水やり・遮陰・観察のどれを選ぶか
手入れ後に改善しているか
記録を続けられるか
植物の声を直接聞くことはできません。だからこそ、環境データ、画像記録、養護ログを組み合わせ、植物が置かれている状況を読み取り、次の行動を考えるための手がかりをつくることが、このプロジェクトの出発点です。
土壌湿度、光照度、空気温湿度を測定し、植物が置かれている環境条件を把握する。
定点画像と養護記録によって、葉の萎れ、苔の乾き、移植後の変化、人が行った手入れを時系列で残す。
環境データ、画像、養護記録を重ねて表示し、「環境の変化」「植物の反応」「人の行動」の関係を振り返りやすくする。
可視化された記録をもとに、「水をやる」「遮陰する」「様子を見る」など、次に取るべき養護行動を考えやすくする。
センサーで得た数値は、そのままでは養護判断につながりにくい。
本プロジェクトでは、環境データ・定点画像・養護記録を一つの流れとして整理し、植物の変化と人の行動を結びつけて振り返れるようにする。
必要な場所だけに介入する。
環境データ・定点画像・養護記録を一週間単位で重ねて確認し、状態の把握と養護判断につなげるための、週次ダッシュボード案です。
移植後の葉の萎れ、土壌湿度の安定、強光や高温による負荷を見ながら、適応期か安定期かを判断する。
土壌湿度の現在値、乾き方、前回の水やり、光や温湿度を組み合わせ、日数ではなく状態にもとづいて判断する。
葉が枯れたとき、すぐに水不足と決めつけず、過湿、乾燥、強光など複数の可能性を記録から確認する。
弱った後の画像変化、湿度の波、光環境を確認し、日なたに戻すか、遮陰を続けるかを段階的に判断する。
箱庭内には、湿潤エリアと乾燥エリアを設け、異なる環境条件を比較しながら観察できる構成としています。各所に配置したセンサーで、土壌湿度・光照度・空気温湿度を記録し、植物の状態把握と養護判断を支援します。
管理方法は一律の自動灌水ではなく、エリアごとの状態に応じて、自動補水と手動管理を使い分ける試作です。
湿潤エリアと乾燥エリアを分け、植物ごとの水分条件や管理差を観察できるように構成した。
土壌湿度、光照度、空気温湿度、水位、水温を取得し、ESP32 を中心に自動補水と記録につなげる構成とした。
小型箱庭の構成、植物選定、センサー構成、記録方法の整理を並行して進めています。
現段階では、実装そのものよりも、どのような判断を支援するのか、そのために何を記録・可視化するのかを明確にすることに重点を置いています。
湿潤エリアと乾燥エリアをもつ箱庭構成の整理と、センサー配置の検討を進めている。
定点画像・養護ログ・環境データの記録を始め、判断支援のための可視化画面を試作する。
Key Takeaways